傘をさすのを辞めた
ある日、仲の良い友人に会った。雨だった。
友人は言った
「今日は雨だから傘をさす人が多い。傘をさすってのは自然の流れに逆らっている、だから雨が振り続けるのではないか」
なるほど、と思った。
僕たちは雨が振ると当たり前のように傘を持ち運び、傘を買ったりしながらいつ雨がふってきても良いように対策している。
この行為は自然に歯向かっているのかもしれない。
傘をさすのを辞めようと決めた。
ある日、最寄り駅から家まで15分
今日の天気予報では晴れだったのに大雨だった。
コンビニでは傘を買う人が続出し傘をさす人が目立ってきた。
自然に逆らったらだめや…このまま帰ろうと歩き出して5分、全身がびしょ濡れになっていた。
信号待ちをしていると一人のおじさんが近くに来た。
すると、そっと傘に入れてくれたのである。
そして一言
「情けのない世の中だから。助け合わなあかん」
泣いた。
それからは雨が振ったらすぐに傘を買うことにした。
今日くらいから東海地域も梅雨に入ったらしい…!
雨が振るといつも思い出す映画がある。
『言の葉の庭』
途中からかなりネタバレになってるので途中でストップしてくださーい!!
言の葉の庭 Rain / 秦基博(Motohiro Hata) MAD - YouTube
ゆきのさんがすごい好きで、雨が振ると何度でも観たくなる映画です。この映画をオススメしてくれた子は新海誠さんがすごく好きでハマる人は物凄くハマると思われます。
そろそろ折り畳み傘でも買おうかな…と真剣に悩むひさしでした。
おわり