HAPPY MISTAKE

大学4回生の綴る日々/毎日の日々に灯火を。

長谷川ちゃんの話

 
ある日、懐かしい人からLINEが来ていた。

 
長谷川ちゃん:ご飯行こうよー!
 
…ストレートである。
 
 
大学1年の時、バイト先で出会った長谷川ちゃんという女の子がいる。
当時、彼女はイケイケの高校3年生で高校がほぼ男子校だった俺から見れば明らかに苦手なタイプだったが清楚系ギャルでなかなかスタイルも良かった。
更に友達の事をツレとか呼んじゃう系女子。
 
でも、なんだかんだ長谷川ちゃんとは仲良くなりバイトが終わり次第よく遊んでいた。
長谷川ちゃんは高校を中退したり妊娠したりと様々な騒動を起こしバイトを辞めていた。
 
プロフィール写真は生まれたであろう息子くんであった。
ついに人妻になったのかと思うと離婚したらしく飯くらいなら、と。
 
 
息子は現在、保育園に行かせているようでご飯を食べさせたり送り迎えしてバイトしてと母親としての生活をしているみたいで今日くらいゆっくりしたい。と言われ映画を観に行くことになった。
そして、なぜか近距離恋愛という恋愛ものの映画を見ることになった。
 
 
ここ数年、恋愛ものの映画を避けている。
なんというか…きゃぴきゃぴが嫌だから
 
 
 
水川あさみはなんか劣化しちゃった気がして
山本美月は女子高生役に向いてないんだよなーとか思いつつ
 
こんなラブラブなシーン、キスシーン、喧嘩シーン、女の涙、などなど様々な感情を抑え
長谷川ちゃんはどんな想いでこれを観ているのかと思いつつ見終わった結果
 
 
小松菜奈のインスタをフォローした
 
彼女は相当可愛い。
昔は目が大きくパッチリとしている人が好きだったのだが今はなんというか半目な人が好きだ。
薄眼ではなくパッチリと開けるんですけど目の余興を残してるんです。てきな
 
のっちもそんな感じ、かな
 
 
そしてご飯を食いに行った
  • 妊娠線がひどくて水着が着れなくなったこと
  • 帝王切開だったこと
  • もうすぐ新しい彼氏とデートすること
 
終始どんな表情でこれを聞いていればいいのかイマイチわからなかった。
話を終え満足気に彼女は保育園に息子を迎えに行くため、帰っていった。
 
なんというか…長谷川ちゃんの姿を見て絶句。
うまく言葉に出来ないが年下なのに毎日毎日シングルマザーとして頑張ってる長谷川ちゃんに比べて
大学生の俺なんてクソだ。
 
 
 
よく海外に行く時
あんたが海外に行けるのは当たり前じゃないんやで!
   行きたくても行けない人は世界には山ほどいるんよ!
 
と何度か親に言われたことがあるが、その度に
 
じゃあその分、俺がやるわー!
 
とあっさり言う。
 
建前ではない本音だ。
 
 
  
出来ない人の分までやらんとね


おわり